● 世界の成功者が実践するたった1分のルール
●サチン・チョードリー:著
●アスコム

今日は運が良かったなぁ〜
「今日は運が良かったなぁ(悪かったなぁ)」と思うことってありますよね。
よく私たちは「運」という言葉を口にしたり、目にしたりすることがありますね。
でも、この「運」ってなんでしょう?
目には見えないけれど、確かに人生には「運」っていうものがあるような気がする。
そして時には、それが大きく人生を左右してしまうことも!
もしも、そんな「運」を良くすることが出来るなら、どうすればいいのか知りたくないですか?
・・・こう書くと何となくスピリチュアルなことを想像してしまうかもしれませんが、
そうではなくて、日常の中で「たった1分の小さな習慣」を実践して習慣にすることで人生を好転させて、ビジネスや人生の成功を手にしてきたインド人の著者が書いた本を今回はご紹介したいと思います。
「「運がいい人」になるための小さな習慣」はこんな人におすすめ
・理想の人生を手にしたいと思ってる人
・運気を上げたいと思ってる人
・成功者はどんなことをしているのかを知りたい人
「「運がいい人」になるための小さな習慣」はこんな本です
インドから来日した著者が一介のサラリーマンとして極貧生活をおくりながらも、
やがて複数の会社を立ち上げ成功をつかみとっていきます。
本書では著者が出会った成功者たちを観察して気づいた8つの「運がいい人の思考法」と
40の「1分できる小さな習慣」が著者の実体験とともに書かれています。
- 「可能思考」で考える(できることにフォーカスする)
- 「コンフォートゾーン」を飛び出す(同じ仲間とばかり飲まない)
- 「PDCA」より「DCAP」(スピードだけが結果を生み出す)
- 「成功環境」をつくる(成功の絶対法則は成功者の模倣)
- 「お金への罪悪感」を捨てる(お金の神様に愛される)
- 「自分の「ファン」をつくる」(まわりが応援団になればすべてが好転する)
- 「日常を「ルール化」する」(毎日の習慣に意識を向ける)
- 「神様」「ご先祖様」を味方にする(願い事ではなく感謝を捧げる)
この記事で分かること
本書の中には運を高める「1分の習慣」が全部で40書かれてます。
この記事ではその中から私が厳選した7つの「1分の習慣」を紹介します。
- 「自分は運がいい」と1日に5回言う
- 自分一人で解決できないときは迷わずヒトを頼る
- 「いつものメンツ」との飲み会や集まりを減らす
- 大きなゴールを設定し「小さな一歩」を書き出す
- SNSでのアウトプットは相手のメリットになる「情報」を書く
- にこやかに、ゆっくりと適切な言葉で話す
- 「ギブ&ギブ&ギブ」で与えつづける
Amazonの内容紹介
仕事、人間関係、恋愛、お金、思考と行動の習慣化ですべてが好転する!楽しく働き、お金の不安が消え、家族と幸せに暮らす。そんな理想の人生を手に入れる「たった1分のルール」。
著者のプロフィール
サチン・チョードリー
1973年、ニューデリー生まれ。
法人/個人向けの経営コンサルティング、講演・セミナー事業を行う
AVS株式会社代表取締役会長。
他に株式会社ITTR代表取締役社長など、複数の会社を経営。
20代で来日し、「カンブリア宮殿」などのテレビ番組にも出演。
2016年にはあの世界3大投資家の一人、ジム・ロジャーズ氏との共同セミナーを開催しています。
そんなサチン氏ですが、 一介のサラリーマンとして日本でのキャリアをスタートし、貯金残高がわずか3万円の極貧生活を送っていました。
しかし、「小さな習慣」を実践したとたんに運を引き寄せ、あっという間に成功者の仲間入りを果たしたのです。
(出典:アマゾン)
厳選!成功者が実践してる「1分の習慣」7選
「自分は運がいい」と1日に5回言う
たとえば私は、このような言葉を意識的に口にするように心がけています。
- 「自分は運がいい」
- 「自分ならできる」
- 「必ずうまくいく」
口にするだけですから、1分どころか3秒もかかりません。これらの言葉を一日に最低5回、気づいたときに言ってみるのです。
「自分は運がいい」などの言葉を口にすることで気持ちがポジティブになるのはもちろんのこと。
日常の中でそれまで気付かずにいた「幸運」に目が向くようになるといいます。
例えば、出かけるときに気持ちのいい青空だったら気持ちが晴れやかになりますよね。これもひとつの「幸運」。
たまたま飛び込んだレストランで美味しい料理を食べることが出来たなら、やはりそれはラッキーな出来事として心に残ることになります。
こうして身の回りにあるたくさんの幸運に気づくことができれば何事にも前向きな気持になれますね。
自分一人で解決できないときは迷わずヒトを頼る
奥ゆかしさや遠慮、気遣いは、日本人の持つ最大の美徳ですが、その意識が強すぎると、悩み事やトラブルのすべてを一人で抱え込んでしまいます。
人が増えれば知見も視点もコネクションも増えることになります。どれだけ考えても見つからなかった答えがたちどころに見つかり、「不可能」が「可能」に変わる瞬間を味わえるでしょう。
何かやりたいことがあるのに自分に力だけでは出来そうにない。
あるいは、困ったことが起きたときに自分だけでは解決できそうにない。
そんなとき、どうしますか?
問題があったときに、自分ひとりで抱え込んでしまう人がいますが
それでは何も解決できないか、解決できたとしてもとても時間がかかってしまうかもしれません。。
だから、自分ひとりで解決できないときは迷わず人を頼るべきだと著者いいます。
自分一人の頭で答えが見つからないのなら、考える頭を2つ、3つと増やしていくのが解決への早道。
昔から「三人寄れば文殊の知恵」っていいますよね。
そうやって他人の力を借りるというのは、つまり他人の能力をどんどん使うということなのです。
問題解決のために必要な能力を外部調達するというイメージです。
「いつものメンツ」との飲み会や集まりを減らす
居心地がいいからといって、それが必ずしも充実した時間につながるとはかぎりません。いつも同じ顔ぶれで飲んでいるかぎり、そこに飛び交う話題や情報は、 自ずとかぎられた範囲のものに制限されてしまうからです。
「つるみの法則」をご存じでしょうか。 これは日頃から〝つるんでいる人々〟の平均値が、自分自身のポテンシャルに影響する法則で、「類は友を呼ぶ」ということわざに近いかもしれません。 具体的には、あなたのまわりにいる5人の平均年収が、あなたの年収の相場になるということです。
心理学の用語で「コンフォートゾーン」という言葉があります。
コンフォート(comfort)とは、直訳すると「安全」、あるいは「快適」という意味。つまり、ストレスや不安を感じることのない、居心地のいい快適な環境を意味しています
気心の知れた仲間というのはいいものです。
何かというと、いつも同じメンバーでつるんでしまうのは、やはりそれが居心地がよくて快適だからです。
しかし、人はノーストレスだと成長しないことが研究でわかっています。
理由は簡単で、「いつも同じ顔ぶれで飲んでいるかぎり、そこに飛び交う話題や情報は、 自ずとかぎられた範囲のものに制限されてしまうからです。」
逆に適度なストレスがあった方が高い能力を発揮して成長することができるといわれてます。
だから成長したいと思うなら・・・、あるいはもっと年収を増やしたいと思うなら、
いつものメンツとつるむ回数を減らして「コンフォートゾーン」を抜け出し、
あこがれの人や初対面の人と過ごす時間を持つようにしたほうが
新しい情報に触れることができたり、新たな気づきを得ることができて
自分が成長する機会になるのです。
大きなゴールを設定し「小さな一歩」を書き出す
「千里の道も一歩から」というように、どんな壮大な計画でも、最初は小さな一歩から始まるものです。 そう、最初はほんの一歩から。そう考えてみれば、いまの自分には不相応に思える大目標にも、立ち向かえる気になりませんか?
目標が大きければ大きいほど、そのために膨大な準備が必要になると思われがちですが、それは大きな誤解です。目標が大きいからこそ、一刻も早く行動を始めるべき。大きな一歩よりも、小さな一歩。スタートが早ければ、それだけ目標に早く近づくことができるのです。
例えば「お金持ちになりたい」「起業して成功したい」と考えていたとしましょう。
でも、その夢(目標)が大きければ大きいほど何だか現実離れしているように感じてしまい、何から始めてよいか分からず、行動することが出来ない!ということはありませんか?
もしも、そんなふうに立ち止まってしまっているなら
「どんな壮大な計画でも、最初は小さな一歩から始まるもの」
「目標が大きいからこそ、一刻も早く行動を始めるべき」
「大きな一歩よりも、小さな一歩」
という言葉が背中を押してくれます。
そして、それでも躊躇してしまっているなら「できることをリストアップ」することを勧めてくれます。
逆説的ですが「できること」を見える化すると、今の自分に足りないものも見えてくるといいます。
そして何より、こうして出来ることを書き出すだけでも目標に一歩近づいた気分になれるのです。
SNSでのアウトプットは相手のメリットになる「情報」を書く
気の利いた内容を上手な文章で書く必要はなく、読む側にとってメリットとなる「情報」が盛り込まれていれば、それは確実に記憶に残ります。
SNSでよくあるのが、飯テロというか、食べたものを写真にとって「映え〜」とか「うまかった!」と他愛のないコメントを付けてアップすることですよね。
しかし、それでは完全に自己満足であり、「いいね」をもらって自己承認欲求を満たすためだけの行為ということになってしまいます。
もしも、そこに
- お店の名前
- 営業時間
- 料理の価格
- お店の雰囲気や店員さんの接客態度
- その他のオススメメニュ
などの情報が付け加えてあったとしたら、どうでしょう?
それは「自己満足」の投稿ではなく、立派な「情報」です。
もしかしたら投稿を見て、実際に食べに行く人がいるかもしれません。
そして「教えてくれてありがとう」と感謝されるかもしれませんよね。
著者はいいます。
SNSで上手にアウトプットできる人は、多くのいい協力者に恵まれる。
そして、いい協力者に囲まれていれば、運は必ず好転するはずです。
にこやかに、ゆっくりと適切な言葉で話す
最低限の身だしなみを整えたら、次に意識したいのが、「笑顔」です。 笑顔というのは、私たちが最初に持ち出せる大きな武器です。
会話をする際には、早口になっていないか、適切な言葉遣いができているかどうかを時々意識するようにしてください。これも、ほんの1分でできることです。
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
人とのコミュニケーションで視覚、聴覚、言語情報が相手に与える印象を調査したものです。
それによると、人は視覚情報から55%の印象を受け、次いで聴覚情報からは38%、言語情報は7%という結果になりました。
つまり、人は「見た目」で相手がどんな人かということを判断しているのです。
この本ではそんなメラビアンの法則に触れつつ、人とのコミュニケーションで大切にすべきことについても語られています。
【視覚情報】
人と会うときは身だしなみを整える → 人と会う前には鏡を見る
笑顔を意識する → 笑顔は武器、笑顔で語りかけたほうが相手の心を開きやすい
【聴覚情報】
語り口や話のスピード、滑舌、声などの聴覚情報によって相手の印象が変わる
適切な言葉遣い → ちゃんとした人だなと思ってもらえる
早口にならないように気をつける → 聞き取りやすくなる
このような点に気をつけるだけで相手に与える印象がぐっと良くなる。
「ギブ&ギブ&ギブ」で与えつづける
「テイク」を求めず、ひたすら「ギブ」するのです。 言うなれば「ギブ&ギブ&ギブ」。 とにかく与え続けるくらいがちょうどいいというのが私の考え方です。
「ギブ&ギブ&ギブ」の精神を常に持ち続けていれば、気づかないうちにあなたのファンが周囲に増えているはずです。
「ギブ&テイク」という言葉がありますよね。
これは、つまるところ「ギブ」した分、相手に「見返り」を求めるということです。
しかし、著者は「見返り」を求めることなく「ギブ」を与え続けることで自分のファンが増え、信頼を得ることが出来るようになるといいます。
問題は何かしら人に与えて喜ばれるような知識や情報などを持っていればいいのですが、そうでない場合はどうすればいいのか?
著者は言います。
「誰にでも与えられるギブが「言葉」と「時間」だ」と。
「言葉」というのは、例えば「困ってることがあったら何でも相談して」と声をかけること。
これは社交辞令のようでもありますが、「私はあなたの味方です」と伝えてるのと同じなのです。
味方を嫌う人はいませんよね。
「時間」というのは、誰かが忙しいときや困っているときに(自分に時間があれば)手伝うこと。
こんな「言葉」や「時間」のギブを積み重ねていくと、それはやがて相手との信頼関係につながり、
仕事もスムーズにできるようになります。
そしてそれこそが、あなたが受け取る「テイク」だと著者は書いてます。
感想
1分で出来る「小さな習慣」を本書からいくつか紹介しましたが、なかには「いやいや、それはムリだろ」っていうのもあったりします。
例えば、カレーチェーンの「CoCo壱番屋」がインド進出を検討しているとの情報を聞いたとき
著者はすかさず「CoCo壱番屋」の社長に直接電話をしてインド進出の協力を申し出たというエピソードが書かれています。
しかも協力を思いついて1分後には社長に電話をしたというのです!!
もしも私だったら・・・仮にインドにツテがあったとしても・・・
いきなり会ったこともない企業のトップに電話をするなんて、気おくれをしてしまって出来そうにありません。
直ぐに電話をかけることが「ビジネスにおいて大切なスピード感」だと書いてありますが、
それってスピード違反じゃないんですかね?(苦笑)
しかし、1分できる「小さな習慣」は頑張れば出来そうなものも多くて、
私なんてこの本を読んでからは「私は運がいい」と、それこそ呪文のように毎日唱えつづけています。
先ずは直ぐにできることを実践していき、すこしずつ習慣を増やしていく感じでもいいのではないかと思うのです。
ただ、大切なのは「習慣」というからには継続しなければ意味がない。
「凡事徹底」という言葉ありますが、簡単なことほど徹底してやり続けるのは難しいのですから。
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