● 「億を稼ぐ積み上げ力」
● マナブ:著
● KADOKAWA
[st-kaiwa1]フリーランスとして、あるいは副業で「稼ぎたい!」と思うことはありませんか?[/st-kaiwa1]
答えが「Yes!」なら、先ずはこの本を読んでみてはどうでしょうか?
著者はブログやYouTubeで日々、個人で稼ぐためのノウハウなどを情報発信していて、その収益は月に7桁!そうやって稼いだ資産は「億」を越えているそう。
本書はブロガーやYouTuberのノウハウ本ではなく、会社に依存しないで個人で稼ぐときに必要となる考え方や行動指針などについて、著者の経験を交えながら語られてます。
20代、30代の若い人だけでなく私のような50過ぎのおじさんにも学びの多い1冊でした。
アマゾンの内容紹介
自動的に頑張る方法/「副業で月5万」を稼ぐ/仕事で成長するための3原則/比べるべきは、半年前の自分です/継続するためには、捨てる勇気も必要/お金を「稼げる人」と「稼げない人」の違い/個人が、大企業と対等に戦える時代がくる…ストレスなしで、場所も人間関係も気にせず生きていける稼ぐ×継続×不屈の思考法。引きこもりゲーマーから年収1億を超えるまでに獲得した知識が凝縮。トップブロガー、アフィリエイター、YouTuberとして活躍するマナブの初著書。
著者について
この本の著者はマナブさん。
ブログ収益で7桁を達成したり、1000日も更新し続けるなどしてブロガー界隈では超有名人ですが、一般的にはあまり知られてないかもですね。
ブロブやYouTube、SNSで「個人で稼ぐノウハウ」など有益な情報を日々発信してくれてます。
大学を卒業後、セブ島で就職し、その後フリーランスに転身。起業するも失敗するがその逆境を跳ね返してトップブロガーへ。
現在はバンコクを拠点に活動中。
確かまだ20代で若い著者ですが、多くの実績を残していて本書をはじめとして日々のSNSでの発信内容に、おじさんである私にとっても学ぶことが多いです。
ちなみにマナブさんはWordPressのテーマ「manablog copy」を販売していて、私ももう一つのブログで使わせてもらってます。
▶︎著者のブログ:「manablog」
▶︎著者のツイッターID:@manabubannai
この本の主なポイント

- 継続のコツは習慣化
- 成果を出すためには挑戦と改善
- すぐには成果は出ない、長期スパンで考える
- 収入を増やす勉強は「まず行動」
- 「人」との出会い、憧れの「人」からの学びが人生を変える
- 稼ぐには時代の波を読み、波に乗る
- サラリーマンは稼ぎにくい
継続のコツは習慣化

多くの人が「分かっちゃいるけど、出来ないんだよね〜」というものの一つが『継続』だと思うんですよね。
ブログを1,000日も継続して更新してきた著者は『継続』のコツはとてもシンプルだといいます。
実は、継続にはコツがあるのです。継続のコツは、いたってシンプル。 ・朝起きたら、最初にやる ・終わるまで、他の事をしない これだけです。
習慣化のためには、とにかく毎日続けることが大切です。そこに、休日という概念はありません。休日は、「継続を阻害する大きな敵」と考えてください。
「朝起きたら◯◯する 終わるまで他のことをしない」といっても、フリーランスの人ならともかく,会社勤めしている人には難しいかもですよね。
そんな人は「電車の中で必ず作業する」とか「退社後にはカフェに行って作業が終わるまでやる」といった感じにアレンジすればいいとのアドバイスも。
要は体が自然に動くようになるまで「習慣化」するのが一番大切だといいます。
まぁ,習慣が大切といのはよく聞く話ではありますが「休日は継続を阻害する大きな敵」という言葉には脱帽させられました。
成果を出すためには挑戦と改善

継続して習慣化すれば成果が出るかといえば,世の中はそんなに甘くないというか。。
努力を継続すると、その先には希望が待っています…と書きたいところですが、残念ながら、そうではありません。努力を継続した先に待っているもの、それは「絶望」です。継続しても、そう簡単に成果は上がらないのです。
頑張って継続しても,思いどおりの成果が出ないとイヤになっちゃいますよね。
「成果が出ない」・・・多分これが継続できない理由の一つじゃないかと思うんですよね(私も経験あり)
著者は,継続の先に待ってるものは希望ではなく絶望だといいます。
それでは、そんな絶望の壁を乗り越えて成果を出すためにはどうすればいいのか?
この本の中では著者が実践してきたいくつかのポイントが紹介されてます。
【絶望の壁を乗り越えるポイント】
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 自分の才能のなさを自覚する
- 挑戦し改善を繰り返す
- 定期的にやってることを見直したりテコ入れしてダメだと思ったら捨てる(やめることも大切)
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(詳しくは本書でご確認を)
イマドキの個人資産

この本を読んでいて、おじさんである私は「あぁ、イマドキの若者だなぁ」と思う箇所がいつくかありました。
人生を豊かにするには、二つの資産が重要です。それは、 金融資産 と 知的資産。金融資産とは、給料や貯金といった現金のほかに、株式や国債など、換金性の高い資産のこと。それに対して、知的資産とは、知識やスキル、経験など、人生の中で身につけてきた能力や実績のことを指します。
金融資産と知的資産。でも、この本に書かれてる個人の資産はこれだけではありません。
SNSフォロワーは、実質的には「金融資産」に近い性質を持っています。フォロワーが多ければ、ツイートするだけで、商品が売れたりしますので。
会社で働くだけでなく、自分の実績を公開し、同時にフォロワーという資産も増やす。このような戦略性を持った働き方をしてほしいと思います。
なるほど!フォロワー=資産という発想はなかったです。
それにフォロワーは資産であるだけでなく、個人の信頼を計るバロメーターでもあるようです。
Takerなのか、本当に親切な人なのかを見分けるためには、SNSのフォロワー数を見てみましょう。
Giverな経営者には、多くのフォロワーがつく時代なので、ここも判断材料の一つになります。
ちなみに、Taker=タダ乗りする人、Giver=与える人、という意味です。
収入を増やす勉強は「まず行動」

学生時代の勉強法と社会人の勉強法は少し違うんですよね。
教科書や参考書も、1ページ目から読む必要などありません。分からないことが出てきた時、重要なページだけを読めばいいのです。
成果を出す人というのは、まず行動して、足りない部分を後から学んでいるものです。世の中には無限に学ぶ対象がありますから、ターゲットを絞って効率良く学習しなければ、とても時間が足りません。
社会人の勉強っていうのも、継続できなものの一つだと思うんですよね。
ただでさえ仕事で1日の多くの時間を取られるのに、学生時代のように参考書の1ページ目から順に読んでいくようなことをしていたら、時間が足りなくて直ぐにタイムオーバーしてしまいます。
それと1ページ目から読むというのは、「マジメ」な人ほどハマってしまう罠かもしれませんね。
社会人として稼ぐために勉強するのであれば、このように先ずは行動すること、もう一つ大切なことがあるといいます。
明確な目的も持たず、適当に学習していたのでは、学習するだけで人生が終わってしまいます。
目的をはっきり定めて勉強すれば、無駄なく学ぶことです。
今から10年ちょっと前。その頃、売れに売れていたのが勝間和代さんが書いた勉強本でした(私もよく読みました)。
その頃、勝間さんは社会人の勉強として大切なのは「英語、会計、ITスキル」の3つだと書かれてました。
それに対して、著者は「ブログで稼ぐ」「動画編集で稼ぐ」「プログラミングで稼ぐ」のように、ITに関してももう少し具体的な目標を決めることをすすめてます。
それと英語についても、英語は「スキルというよりは、ツールの一つ」だといい、英語を使って何ができるかが大事だといいます。
何にせよ、勉強すること自体が目的化しないように気をつけないといけませんね。
感想

この本の最初のページには、こんな言葉が書かれてます。
楽して稼ぎたい人は この本を 読まないでください。
何だか、この一言で信頼できるし好感が持てました。
実際に「億」を稼いだ著者ですが、書いてある内容は割と厳し目です。
著者のTwitterではよく「鬼作業」という言葉がつぶやかれているし、本書の中でも・・・
僕は常に腱鞘炎です。痛みなくして、得るものなし。
こんな言葉も書かれてます。
そんなわけで、ラクして稼ぎたいとか、一発どかーんと稼ぎたい!みたいなことを考えてる人に本書は向いてませんが、コツコツと地道に人生を変えていきたい(稼ぎたい)という人は、一度は目を通すのも良いと思います。
それと、私と著者の年齢差が20歳以上もあるからなのか、読んでいて「時代」を感じる箇所がいくつかありました。
もちろん、良い悪いではないのだけど、仕事観とかはやはり昭和の時代に社会人になったおじさん(私)からすると、思わず「そうかぁ〜」って感じがしたりするんですよね。
それはもしかしたら、日本がちゃんと経済成長をして好景気だった時代を知ってる者と生まれてからずっと日本が低成長、デフレ不況だった者との違いなのかもしれません
(この辺、色々と語りたいのですが長くなるので別の機会に・・・)。
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