【読書】圧倒的に自由で快適な未来が手に入る!「勝間式ネオ・ライフハック100」勝間和代:著 

読書
●圧倒的に自由で快適な未来が手に入る!「勝間式ネオ・ライフハック100」
●勝間和代:著
●KADOKAWA
 

「もっと快適な生活を送りたいなぁ」

このコロナ禍で働き方や生活が一変したことで、働き方や暮らし方について

色々と考えたり見直す人が増えたようですね。

そんな「変化」に少し戸惑いつつも、新しい働き方、暮らし方を模索している人にピッタリの本をご紹介したいと思います。

今回の記事で取り上げるのは勝間和代さんの「勝間式ネオ・ライフハック100」。

「勝間式ネオ・ライフハック100」の概略

この本は、著者のYouTubeチャンネルの動画において解説した内容をもとに作られてます。

ところで、この本のタイトル「ネオ・ライフハック100」とはどういう意味でしょう?

「ネオ」はギリシア語で「新しい」。

「ライフハック」はグーグル先生に聞いてみたら、次のような回答が得られました。

「ライフハック」とは、暮らしの質やビジネスの効率アップに役立つ簡単なアイディアやテクニックを総称する言葉です。日本語で「仕事に役立つ裏技」「生活の知恵」「おばあちゃんの知恵袋」などと呼ばれる豆知識がライフハックに相当します。

(出典:よく聞く「ライフハック」の意味とは?仕事や生活術、アプリも!)

つまり、この本には著者の勝間さんが実践して効果を上げている「新しい」「生活の質を上げるためのアイデア、テクニック」が全部で100個も詰まっているのです。

そして書かれている内容も問題解決、時間管理、お金、人間関係、家事(片付け、料理)、健康など 幅広い分野を網羅しているので、まずは自分が気になっているところが読んでみるのがいいと思います。

著者:勝間和代のプロフィール

経済評論家、株式会社監査と分析取締役、中央大学ビジネススクール客員教授。

1968年東京生まれ。

早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。

アーサー・アンダーセン、

マッキンゼー・アンド・カンパニー、

JPモルガン

を経て独立。

経済と効率化の知見と実体験、研究をもとにした家電、家事のアドバイスが人気。

主な著書

「お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~」 (光文社新書)

「勝間式 超コントロール思考」(アチーブメント出版)

「勝間式 金持ちになる読書法」(宝島社)

他、多数

「勝間式ネオ・ライフハック100」はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ

・自分の生活(人生)をワンランクアップさせたいと思ってる人?
・働き方、暮らし方、お金や健康、人付き合いなどについて問題を感じてる人
・日常的に著者のYouTubeチャンネルを見てる人

この記事で要約している内容

  • 目標達成に必要なのは「意志の力」ではなく「環境整備」
  • 「時間割引率」についての説明と時間割引率を下げて将来を明るくする方法
  • 本を速くたくさん読むための3つのコツ

Amazonの内容紹介

人生の幸福度を上げて、自由な未来を手に入れよう。

働き方も暮らし方も、コミュニケーションの取り方も、

変化に逆らうのではなく、変化を味方につけるのが最大のポイントです。

効率化のスペシャリスト・勝間和代が贈る、

一瞬で人生の質が上がる100のネオ・ライフハック。

この1冊で、あなたも圧倒的に自由で快適な未来が手に入る!

「勝間式ネオ・ライフハック100」で気になったポイント

point

私がこの本を読んでいて気になったポイントをいくつかご紹介したいと思います。

【Chapter|1】問題解決・目標達成ハック! <自分一人でがんばるな。環境と仕組みに注力しよう>

どんな目標も、達成するために味方につけるべきは意志の力ではなく、環境です。 どのように環境を整えたら、より目標を達成しやすくなるか、ということを考えるようにしてください。

意志の力はあてにならない!それよりも環境を整えよ!と著者はいいます。

例えば「起業したい」とか「年収を上げたい」と思うなら、

実際にそれらの望みを叶えている人の近くにいる環境を整える。

すると、成功している人の考え方を聞くチャンスが増えたり、

具体的なやり方を見て覚えることができるからです。

これは著者の思い込みとかではなく、ちゃんとした裏付けがあります。

「人は、周りにいる5人の平均になる」という説があります。アメリカの有名な起業家で、一流企業のコンサルタントとしても知られるジム・ローンが提唱したことで、人は年収や性格、嗜好など、もっとも時間を多く過ごす5人の人の平均になる、ということを言っています。

私たちは知らず知らずのうちに周りの人からの影響を受けているわけですね。

他にも、運動をしたいと思うなら、

部屋の目につくところに運動器具を置く、

いっそ駅から遠い場所に引っ越して駅まで歩くか自転車で移動する

といった環境を整えることを提案してます。

このChapter 1では、他にも

  • 問題解決のための手法(「大きな問題」→「小分けにする」→「仮説を立てる」→「検証する」)
  • やりたいことを継続させるための3つのポイント
  • 新しいことをやるための3つのポイント

などが書かれています。

【Chapter|2】時間管理ハック! <快適な自由時間はいくらでも生み出せる>

この時間割引率という概念は生きる上で非常に重要な概念で、 私たちは時間割引率が低ければ低いほど、お金をたくさん儲けて、たくさん貯めることができ、さらにより健康になって、老後をより楽しめ、幸せになれる ことがわかっています。

「時間割引率」ってご存知ですか?

例えば、今すぐに10万円もらうのと1年後に10万1千円をもらうのでは、どちらを選びますか?

こう質問されると多くの人が今すぐに10万円をもらうという選択をする傾向があるそうです。

なぜかというと、先々に得る報酬を今すぐに手に入る報酬よりも低く評価する(割り引いて考える)

という心理作用があるからです。

これを経済学や行動経済学では「時間割引率」という言葉で表現してます。

そして、このように先々の報酬を低く評価してしまうことを「時間割引率が高い」といい、逆の場合は「時間割引率が低い」といいます。

今どき銀行に1年間、10万円を預けても微々たる利子しかつかないわけですから、

1年後に10万1千円をもらった方が得なんですけどね。。

この時間割引率という考え方は、何もお金の話に限ったものではありません。

タバコやお酒も同じで、やめたほうが体によくて健康寿命が延びるとわかっていながら、吸っているとき、飲んでいるときは楽しい。その楽しいときに、10年後、20年後の肺ガンや心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを全部忘れて、今の楽しさを選んでしまうのも、時間割引率が高いせいです。

また駅で階段を使わずにエスカレーターに乗ってしまうことも、

「時間割引率が高い」と著者はいいます。

本当は階段を昇った方が足腰が鍛えられて将来の健康維持に役立つが

わかっているのに、その場の「ラクしたい」という気持ちを優先させているからです。

では、将来のために時間割引率を低くするにはどうしたらいいのか?

この本の中では3つのポイントをあげて説明されてます。

  • 時間割引率の概念をよく知ること
  • 一度時間割引率を下げて報酬を得ると、その報酬がまた欲しくて自動的に下がる
  • できるだけ余裕を持つこと

時間割引率

このChapter 2では、他にも

  • 優先順位づけについての考え方
  • 時間管理の3つのコツ
  • 夜型から朝型へ変える3つのステップ

などについて書かれています。

【Chapter|3】インプット・アウトプットハック!〈情報を正しく取捨選択しよう〉

本に書かれている内容を 全部読もうと思わないでください。もしくは、全部覚えようと思わないでください。

著者の勝間和代さんはたいへんな読書家としても知られてますよね。

この本の中で著者が実践してる本を速くたくさん読む3つの方法について書かれてます。

まず最初は、上で引用したとおり「全部読もうと思わない」「全部覚えようと思わない」ということです。

なぜかというと、1冊の本の文字数はだいたい7〜12万字。

それより少ないと1冊の本として成立しない。

本当にいいアイデアとか情報は5000〜1万字しかないのに、1冊の本にするためにそれを

大きく水増しして作られてる本が少なくないからだそうです。

だから、気になる章から読む、目次を見て面白そうなところから読む(最初から順々に読む必要もない)

という読み方でもぜんぜん大丈夫とのこと。

二つ目は「1行1行熟読しなくていい」ということです。

いわゆる「斜め読み」でバンバンと読み進めていって、自分が気になるところや知りたいと思うところだけは

真剣に熟読すればよい、とのこと。

最後の3つ目は本を「読む」のではなく「聴いてしまおう」ということです。

本を朗読したオーディオブック、もしくは自分でKindle本の音声読み上げ機能を使って「耳読」するという方法です。

日本語で書かれた本なら2〜3倍速で聴けば、2〜3時間くらいで聴き終えることができるとのこと。

著者は主に歩いてる時に「耳読」をしてるそうですよ。

そして最後に、こんなことを書かれています。

読書の最大の敵は何かというと、完璧主義です。

本を読む醍醐味は何かというと、このアイデアだけ覚えておけば十分だ、というポイントを見抜くことです。それを「キーアイデア」と呼びます。

「全部を読む」「全部を覚える」という完璧主義を捨てて、「キーアイデア」を見抜いてその部分を覚えることに集中したほうがほうがいいという訳です。

Chapter3では、他に

  • 情報の取捨選択の仕方について
  • 文書をスラスラ書くコツ
  • 年収が上がる勉強法について

などについて書かれています。

Chapter4〜8で気になったポイント

私たちも今現在こんなはずではなかったという困難や苦境があったとしても、それがあったほうが5年後や10年後に、自分にとってよかったと思えることが多いのです。

最後にもう一度、選択ミスのリスクを下げるための大事なポイントをまとめます。  ①選択肢をたくさん用意する  ②迷うなら選ばない。これだ! と思えるものと出合えるまで、選択肢を増やす ③間違った選択は必ずするから、なるべくやり直しをしやすいものを選ぶ

片付けのコツは収納上手になることではなく、使わないものは捨ててものを減らし、棚やクローゼットをスカスカな状態で使うことだとお伝えしました。

頑張らなくても散らからない仕組みとは、 整理整頓する必要がないほど、ものを減らすことと、使ったらすぐ片付ける、ということがポイントです。

前頭葉は鍛えないと、どんどん機能が低下します。 すると、やる気が低下して、なんでも面倒くさがるようになります。約束を守れなくなったり、自分さえ、今さえよければどうでもいい、といった短絡的な選択をしがちになったりしてしまいます。

感想

感想

私がこの本を読んで一番印象に残ったのは「時間割引率」についての話しです。

「時間割引率」については以前から勝間さんの本などを通じて知ってはいたのですが、

今回とくに刺さったというのは、それだけ今の私にとって必要なものなのかもしれませんね。

どれだけ、刺さったかというとこの本を読んで以降、駅では(まだ少し迷いながらも)エレベーターやエスカレーターではなく階段を使うようになったのです。

ただ・・・「時間割引率」というと、将来のために今を我慢して耐え忍ぶみたいなイメージを持たられる人もいるかと思います。

最近、勝間さんが更新したYouTubeチャンネルで「時間割引率を低くするコツ」について解説されていて、

そこでは次のようなお話しをされています。

「時間割引率」を低くするコツは「将来のためになり、なおかつ今も楽しいことを残す」

将来のために今を我慢するのでは続かない。

例えば貯金やドルコスト平均法で投資をする際には「2割天引き」をするのが良いが、

それは裏を返せば「残り8割を自由に使っていい」からです。

ダイエットや食事についても、我慢をするのではなく将来の健康の役にたつもので、

今食べても美味しいものを食べるようにするのです。

このように「今」も「将来」もどちらも楽しめるようにするためには、

どうするのが良いのかを考えて実行していくわけですね。

勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube「時間割引率を低くするコツ

※ちなみに、この本の中では勝間さんが62kgから50kgに痩せたダイエット方法や食事の管理についても書かれているので、興味のある方はぜひ一読してみてください。

まとめ

まとめ

この本には著者の勝間さんが実践して効果を上げているライフハックが全部で100も詰まっています。

100もあれば、何か一つくらいは刺さるものがあるのではないでしょうか?

もちろんその逆で「これはムリ!」というのもあるでしょうが。。

本を読んで「全部を覚えようと思わなくてもいい」と書かれているとおり、

100すべてを実践する必要もないし、出来ないとも思います。

私は今回、「時間割引率」が刺さったわけですが、気になったものを一つでも二つでも試してみればいいのではないでしょうか?

この本における自分なりの「キーアイデア」を探してみてください。

(Visited 145 times, 1 visits today)

コメント

タイトルとURLをコピーしました