「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」
ゆうこす:著
幻冬舎
ゆうこす・・・・?
ゆうこす・・・・ゆうこす・・・・なんか聞いたことある気がするけど誰だっけ?
ある日、Amazonのおすすめに表示されたこの本の表紙を見て、そんなことを思っていた私ですが、本を読み終える頃には「ゆうこすSugeeeeeeee!」ってなってました!!
何がそんなに「Sugeeee!」なのか・・・?
●Sugeeeその1(メンタル力)
著者のゆうこす、こと菅本裕子さんは福岡を拠点に活動するアイドルグループHKT48の元メンバー。
彼女はグループを脱退後、いわれなきデマで炎上を経験しニート生活を送ることになってしまいます。そんな彼女がニート生活を送る中で自分と向き合い、セルフプロデュースを開始し、SNSを武器に成功をつかんでいくのです!
どん底を経験しながらも、そこでくじけずに這い上がってきたメンタル力が凄い!
●Sugeeeその2(SNS活用力)
今やSNSの総フォロワー数、150万人という彼女がどのようにしてツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用していったのか、この本ではそのノウハウが惜しげもなく公開されてます。
ツイッター、インスタグラム、YouTube、生配信それぞれの特性を活かしたSNSの活用力が凄い!
●Sugeeeその3(地頭力)
SNSと一口にいってもツイッター、インスタグラム、YouTubeなどはそれぞれ特徴があって同じではないわけです。
それぞれのSNSの特徴を見極めると同時に、自分のフォロワーを最終的にファンへと育てていくためにどうすればいいのか?
そうした戦略を試行錯誤の中から見つけ出していった彼女の地頭力が凄い!
読めばきっと彼女の地頭の良さ、行動力、メンタルの強さに「ゆうこすSugeeee!」ってなると思いますよ。
アマゾンの内容紹介
応援される人になるのが成功の最短ルート! 失敗も成功も味わったから語れる、ファンづくりから仕事を切り拓くまでのすべて SNSでいちばん大事なことを、教えてくれる1冊
メンタル力・・・人生なんて3年で変わる
私はアイドルを辞めた後の2015年に「ファンイベント」を行いました。 正直に言います! お金のためです! 当時Twitterのフォロワー数は2万人を超えていたし、元アイドルだし、人は集まってくれるだろうと。3000円のチケットで、100人規模のスペースを借りて。 しかし集まったのは、たったの3人。
「お金のために」開催したイベントに集まったファンが3人。これが2015年の出来事。
その後のニート生活を経て今はどうか?
2016年から自分のやりたいことを失敗と成功を繰り返しながらSNSで一人で発信を続け、2019年2月現在、SNSの総フォロワー数は150万人を超えました。
培ったソーシャルパワーのおかげで、私の人生は激変。
現在は会社を立ち上げ、インフルエンサーとしての発信はもちろん、スキンケアブランドを立ち上げたり、タレント育成や飲食店経営など様々なことに挑戦しています。年商は2億円ほどです!
ある意味「どん底」を味わった彼女がそれで終わらせず、SNSを武器に這い上がってきたメンタルの強さに「Sugeee!」って唸ってしまいました。
メンタルの強さといえば、彼女はアイドルグループを脱退した後、いわれなきデマで炎上を経験しているんです。
彼女が何かツイートするたびに心ないリプライ(返信)が返ってきていた時期があるとか。さすがに一時期は人間不信になったりもしたそうです。
私は経験がないのですが、炎上経験者の話などを読むと相当にキツいものがあるとか。。
だけど彼女はそんな炎上の経験さえも糧にしてしまっているのです。
発言をする時は、いろんな立場を想像して俯瞰する。 誰も傷つけない、誰も挑発してない。 けれど、埋もれるような内容ではなく尖っている。「丸く尖る」を意識して発信できるようになってからは、大手クライアントからもお仕事を頂けるようになりましたし、フォロワーさんが本当に温かい人ばかりになり炎上もしなくなりました。
ありきたりのことを呟いていれば炎上するようなこともないと思いますが、それでは誰の心にも刺さらないですよね。
そこで彼女が見つけ出した答えは「丸く尖る」。
私も一応、ツイッターとかではネガティブなことはツイートしないように心掛けているのですが、結果的に誰も傷つけない代わりに誰の心にも刺さらない、そんなありふれたことしか呟けてないなぁ、って感じです。
ゆうこす流SNS活用術
ツイッター活用術
実際にその場所に行ったり、買って使ったりしてみたからこそわかる「 情報」を、自分ならではの視点を持った「 感想」と一緒に発信することで、それは見た人にとって「 メリット」のある投稿に変わるのです。
それは、 1ツイート に情報を 集約 すること! 情報と感想以外にも、関連するURLや、画像などをつけてそのツイート1つで完結させるのです。それは、見ている側への情報の拡散の負担を減らす配慮です。
ツイッターの特徴の一つは拡散力ですよね。
では、拡散されるためにはどうすればいいのか?
有益な情報であることは大前提ですが、それ以外に「自分ならではの視点を持った感想」と情報、感想以外の画像や関連URLを一つのツイートに集約することなどが大切なのだとか。
インスタグラム活用術
「タグる」とはハッシュタグで検索する、ということ。Googleで検索するのと同じように、インスタの「タグ」で検索するのです。
重要なのは「インスタ映え」だと思っている人が多いですが、実は意識すべきは「インスタ映え」よりも「タグ映え」 なのです。 タグがちゃんと付けられていない投稿は、橋のかかっていない無人島のようなもの。
インスタグラムを眺めるたびに「みんな、なんで鬼のようにたくさんのハッシュタグをつけているんだろう?」と不思議に思っていたのですが、この本を読んで合点がいきました。
ツイッターほどの拡散力がないインスタグラムではハッシュタグを通じて、自分の投稿を他の誰かに見つけてもらうんですね(知らなかった。。)。
人気のハッシュタグを見つけたうえで、写真にひと工夫するなどの「インスタ映え」を意識することが大切なのだそうです。
プロフィールがSNSを制す
全ての入り口はプロフィールです。 プロフィールを制する者がSNSを制する と言っても過言ではありません。
SNSでフォローするかどうかを決めるときに、たいていその人のプロフィールを見ませんか?(私は必ず見ます)
プロフィールで大切なのはアカウント名、プロフィールの1行目(キャッチコピーと同じ!)、アイコンなど。これを読んで、私はツイッターやブログなどアカウント取得からずっとプロフィールを放置していたなぁ〜と涙目になってしまいました。。
本書では他にもYouTubeや生配信をするときに気をつけるべきポイントがたくさん書かれているので、SNSをやっている人は目を通しておくのも良いかと思います。
本質を見極める力(地頭力)
SNSで夢を実現しようと思ったら、ファンの熱量を持った応援が何よりも大事! フォロワーとファンとの一番の違いは、「熱量」です。
私が多くのSNSを使っている理由は、フォロワーを階層分けしているからです。 逆に一つのSNSだけだと、いずれかの階層の人がきっと不満に思うはずです。
ツイッター、インスタグラム、YouTube、ブログ、生配信、などさまざまなSNSを使いこなしている彼女は、自分のフォロワーを階層分けしたうえで、それぞれのSNSの特徴に合わせて情報を発信しているそうです。
具体的には・・・
- 拡散性があるYouTubeやツイッター、インスタグラムは新規やライトファン層向け
- 拡散性は低いけど、想いを伝えやすいブログや生配信はコアファン、マニア層向け
・・・といった具合。
このあたりは読んでいて、とても戦略性のようなものを感じました。
SNSでフォロワーを増やすには「共感できる情報の発信」と「相手へのメリット」が必要だと書かれていますが、それに加えてフォロワーを階層ごとにきめ細かく対応していくなど、分析して戦略を組み立てるなど彼女は本当に地頭力があるんだなぁ、と思いました。
感想に代えて・・・ペンギンオヤジがゆうこすになれないたった一つのワケ
この本って「羊の皮をかぶった狼」みたいな1冊だと思うんですよね。
元アイドルが書いた内容の薄い本かと思いきや(表紙のデザインを見てなんとなくそう思った・・・)、とんでもなく内容が濃くて、勉強させられたり刺激を受けたり「読んで良かった」と思いました。
この本を手に取る人って、SNSで目立ちたい!「いいね」がいっぱい欲しい!SNSを活用して仕事をしたい!そんなことを思っている人が多いかもしれませんね。
あまりご紹介できませんでしたが、著者が試行錯誤を繰り返しながら身につけてきたSNSの実践的なテクニックが「これでもかっ!」というくらいに詰め込まれています。
だけど、そういう小手先的なテクニックを真似すればだれでもSNSで有名なれるのか?
もちろん他にも発信者の「想い」や「熱量」、あるいは「人がら」のようなものも大切で、それについてもちゃんと本書の中で触れられています。
だけど、だけど、だけど、
SNSで(・・・に限らず何事においても)大切なこと。
いかに続けられるか。最後まで何があってもやり遂げられるか。継続力。
これは発信者に必要です。
しかし、発信者は孤独でもあります。
不安や悩みを誰に相談したらいいのかわからない。一人で頑張り続けるのは辛い。
ペンギンオヤジがゆうこすになれないたった一つのワケ、それは「継続力」これですよ!
私、このブログもツイッターも一応、10年選手です。
でも、中断していた時期が何度もあって、とてもとても継続してやり続けたというようなものではありません。
当然のことながら、10年やっていてもフォロワーもブログのアクセス数もさほど伸びていません。。(ダメじゃん>自分)
10年前、私がTwitterを始めた頃は嬉々としてドロリッチなう!」とかツイートしていたし、「帰宅ッター」とか「晩飯なう」というツイートがTLに流れていて、今にして思えばずいぶんと牧歌的だったように思います。
※「ドロリッチなう」はわかる人がわかってくれればいいです(笑)
その頃は新らしいオモチャが登場した!くらいにしか思っていませんでしたが、今ではSNSを活用して「夢をかなえる」「仕事を創り出す」そんなことが夢物語ではない時代になっていることを、本書を読んで改めて感じました。
「ネットで稼ぐ」というと、ひと昔前は「怪しい!」って感じでした。でも、今ではネットを活用して個人で稼ぐということも当たり前になりつつありますよね。
副業を解禁する企業が増えている現在、これからネットやSNSを活用しながら仕事をする人って増えていくんでしょうね。
そういうSNSを活用して仕事をしたい!っていう人にとって本書はまさにバイブル的な1冊になると思います。
だけど、SNSでそんなにガツガツしたくない、そういう人もいると思います。
だけど、ちょっとしたひと工夫で自分の発信力がアップするのだから、ゆうこすの言葉に耳を傾けてみる価値は充分あると思いますよ。
長々と失礼しました。。おわり。
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