「勝間式超コントロール思考」
勝間和代:著
アチーブメント出版

思いどおりに生きてみたい。ストレスから解放されたいなぁ・・・
「勝間式超コントロール思考」の概略
著者:勝間和代のプロフィール
「勝間式超コントロール思考」はこんな人におすすめ
- 仕事や人間関係、お金のことなどにかんするストレスを軽くしたい人
- 日々の問題を解決して楽しい毎日を過ごしたい人
- 自己肯定感を高めたい人
この記事で分かる内容
・「超コントロール思考」に必要な2つのことについて要約してます
・本書の序盤から「仕事」「お金」「健康」についてのコントロール思考について要約してます
Amazonの内容紹介
人生を最適化する究極の思考法。超コントロール思考とは「お金と時間を効率的に使いながら自分のイメージ通りに人生を動かすスキル」です。自分のできることがどんどん広がる→ストレスがなくなる→毎日が大満足。だから、「超コントローラー」の人生は最高に楽しい!
超コントロール思考とは何か?
この本のタイトルにもなっている「超コントロール思考」とは何なのか?
「コントロールをする」ということは、「受け身的に生きるのではなく、自分が主役となって主体的に生き、そして、環境や周りに働きかける」ということになります。
自分が影響を与えることができるーーーつまり、自分がコントロールできることを増やしていくことこそが、主体的な生き方へとつながるということです
この本の中で勝間さんも書かれていますが、自己啓発本の名著「7つの習慣」の第一習慣●主体性を発揮するに書かれていることと「超コントロール思考」はほぼほぼイコールだと思います。
自分の身の回りの問題、例えば人間関係や仕事関係のこと、お金の問題などについて他人や周囲の環境のせいにするのではなく、自分が主体的に周りに働きかけて問題を解決したり、快適な環境を手に入れるという考え方のことです。
超コントロール思考で大切なもの
超コントロール思考を手にするために必要なものがいくつか挙げられていて、大きくは以下の2点について具体例などを挙げながら解説されています。
- 選択肢を広げる
- 知識を得る
選択肢を広げる
自分がコントロールできる範囲を広げるためには、具体的には何をすればいいのでしょうか?答えから言ってしまうと、「なるべく選択肢を広く持って自分がコントロールしやすい選択を続けること」となります。
知識を得る
コントロールの要になるのは、実はさまざまな情報から得る知識です。
コントロールするためには、選択肢を増やす必要があり、選択肢を増やすためにはさまざまな気付きが必要であり、その気付きの土台になるのは知識ですから、ぜひ、知識獲得には誰よりも貪欲になってください。
知識・情報を得る→選択肢が見つかる(広がる)→コントロール感が生まれる。こういう流れですね。
知識や情報を得るためにネットを検索したり、関連する本を読むということは誰しもがやっていることだと思います。
それに加えて、詳しい人に聞くという手もありますよね。
情報収集に不可欠なのが、コミュニケーションです。何かしらの情報を仕入れ、コントロールしようとしたときには、周囲とのコミュニケーションが必ず発生します。ある問題を解決したいとき、一人でできなかった場合には、その問題解決について他の人へ助けを求める場面があり、それによって劇的に解決することが多々あります。
数年前、私が癌を宣告されたとき先ずは癌とはどんな病気なのか、どのような治療法があるのかについてググったり、癌に関する本を読み漁りました。
舌の2/3を切除する手術は、できれば受けたくないと思っていました。そして、代替手段としていわゆる民間療法に頼ろうと考えるようになっていました。
結論から先に書くと、最終的に私は民間療法ではなく嫌がっていた手術を受けることを選択しました。
「切らずに済む民間療法みたいなもので何かいい方法はないかなぁ?」と友人、知人に相談したときに「切るという選択肢があることは忘れないで」とか、中には「どれだけ多くの芸能人が民間療法の犠牲になったと思っているんだ!」と真剣に怒ってくれる人もいました。
加えてセカンドオピニオンでは、手術することがどれだけ理にかなっているかということを丁寧に詳しく説明してくれました。
そういう友人たちの助言やセカンドオピニオンといったリアルな場面での情報があったからこそ、私は正しい選択ができたと思っています。
もしもあの時、ネットや書籍の情報だけを頼りにして、民間療法という選択をしていたら・・・・そう考えると、ぞっとします。
情報収集というとネットや本、マスコミの情報に頼りがちですが、勝間さんが書かれているとおり周囲とのコミュニケーションが正しい選択に導いてくれるのかも知れませんね。
仕事をコントロールする

仕事をする上で重要なポイントは、仕事の内容や量、スピード感といったあらゆることを自分で選択できるかどうか──つまり、自ら裁量権を持って働けるかどうかにあります。
例えば、上司が裁量権を持って担当している仕事を一つずつ、率先して巻き取っていくのも方法の一つでしょう。その一つひとつを間違いなく実行することで信頼を積み上げていけば、徐々に上層部から「任せても大丈夫な人材」という認識が定着していきます
数日、数週間、数カ月では際立った変化を起こすことは難しいでしょう。しかし、年単位や10年単位で見たときには、驚くほど大幅に自分で仕事のコントロールができる状態まで持っていけるよう中長期戦で考えてください。
-
余裕率を確保する
-
仕事環境をコントロールする
-
仕事を効率化して生産性を高める
お金をコントロールする

日常的に生活する範囲ではお金に対するストレスを感じなくて済み、かつ、将来の収入や資産が現在よりも増えていくということが期待できる、というところではないでしょうか?
「収入の7割から8割で生活する習慣を持つ」
-
手取りの20〜25%の予算に費用が抑えられた住居である(住居費を高くし過ぎない)
-
お酒、タバコ、ギャンブルなど依存性がありお金のコントロールを失ってしまいかねないものには手を出さない
-
普段の食事は英領バランスの良い食材で自炊する
-
同価格でより高い品質のものを買う手段を模索する、衝動買いをしない
-
全ての支出についてクレジットカード明細を含めて出費の記録に目を通し把握する習慣を付ける
なぜわたしたちがお金について不安になるかというと、自分がその状況をコントロールできている自信がないからです。
たまった資産を月々に必要な生活費で割ったものを 「無収入生存月数」 とわたしは呼んでいますが、この無収入生存月数が少なくとも1年、できれば5年かそれ以上あれば、日々のお金に関する生活の不安がまったくなくなることでしょう。
-
収入が増える働き方
-
積立投資(ドルコスト平均法)
-
クレジットカードの使い分け
健康をコントロールする

健康面さえコントロールできていれば、わたしたちは人生のうちの大体の時間、幸せでいられるからです。
日々の生活の中では、余計なカロリーを摂取しないことや運動することも重要なのですが、それ以外に大切なことは何かというと 「非運動性熱産生」(NEAT Non-Exercise-Activity Thermogenesis) です。つまり運動ではなく、普段の生活の中でどのくらい積極的に動いているかということがポイントになります。
さまざまな家事の機会について、たいていの人は「面倒だなあ」と思ったり、先送りにしがちですが、ぜひ 「立ち上がって動く良いきっかけ」 と解釈をすることをお勧めします。
- 飲酒や喫煙など中毒性のあるものは遠ざける
- 良質な睡眠をとるためにスマホのアプリなどを活用する
- 予防医療の大切さ
まとめ
夜の飲み屋さんに行くと、お父さんたちが上司の悪口を肴に一杯という光景が見られますよね。
私はストレス解消のために赤提灯で愚痴るのもぜんぜん「あり」だと思っています。昔から「すまじきものは宮仕え」というくらい、思い通りにならないのが世の常ですから。
(勝間さんはコントロール思考のためには酒は飲むな!と書いていますが・・・)
でも、全面的に愚痴が解消されることはないにせよ、一つでも二つでも自分がコントロールできるようになったら嬉しくないですか?
「けっきょくダメなんだよなぁ」とずっと愚痴を言ってストレスを抱えながら生きていくのか、それとも少しでも快適に生きていけるよう自分のコントロール出来る範囲をひろげていくのか、どっちの生き方を選ぶのか?この本を読みながら、漠然とですが、勝間さんからそんな宿題を出されているようにも感じました。
この本に限らずですが、勝間さんの本はとても論理的だし、国内外の研究成果などもたくさん引用されていて、具体例も豊富なので読んでいると、とても納得感があります。
現状を少しでも変えたい!そういう気持ちがあるなら、一度読んでみるのも良いのではないでしょうか?

コメント