[st-kaiwa1]自立歩行ができなくなった母を在宅で介護するにあたり問題の一つになったのお風呂の問題でした。ケアマネジャーさんからの提案で「訪問入浴」をお願いすることになったのですが・・・[/st-kaiwa1]
お風呂の問題
約5か月の入院生活を経て、母が家に帰ってきてました。
入院前は曲がりなりにも杖を突きながらも自分で歩くことができていたのですが、パーキンソン症候群を発症し自立歩行ができなくなっての退院でした。
そんな母を在宅で、私と弟との2人で介護するとなると幾つかの問題をクリアしないといけません。
そのうちの一つがお風呂の問題です。
母は自立歩行ができなくなっただけでなく、自分でおしっこがうまく排泄することも出来なくなっていて、尿道カテーテルと尿導バック(あるいは蓄尿バック)と呼ばれるおしっこを貯めておくバックが付いた状態での帰宅だったのです。
普通の状態でも母を入浴させるのは大変なのに、尿導バックが付いているとなるともう素人の私たちにはムリでした。
そこでケアマネージャーさんが「訪問入浴」を提案してくれて、お世話になることを決めました。
事前打ち合わせ
母が退院して3日目。この日、ケアマネージャーさん、訪問看護師さん、訪問入浴の担当者が家にやって来て、事前打ち合わせが行われました。
母との顔合わせ、そして浴槽などをどうやって運び込むかということについて打ち合わせ、契約書の作成などが行われました。
突然、大勢の見知らぬ人がやって来て母は随分と困惑した顔を見せ、打ち合わせが終わった後には「知らない人を家に上げるな!」と少し怒っていました。
まぁ、訪問看護も訪問入浴についても母の意向は一切聞かずに兄弟だけで決めてしまったので、それもムリからぬ話しではあるのですが。。
初めての訪問入浴、でも母は抵抗!
毎年夏にやっている「24時間テレビ」で寝たきりの高齢者がベッドサイドに運び込まれた浴槽で入浴しているシーンをご覧になったことがある人もいるかと思いますが、「訪問入浴」というのは、あれのことです。
母の退院から9日目。この日が母にとって初めての訪問入浴となりました。
私も弟も何をどうしていいのか分からず、すべて担当者の方にお任せしました。
庭先から母のベッドサイドに浴槽が運びこまれ、担当者の方が手際よく浴槽にお湯を張っていきます。
しかし。。「嫌だ!入りたくない」と母が激しく抵抗しました。
汚い話しで恐縮なのですが、「垢では死なん!」という祖母に育てられた母です。思い返せば健康なときでもお風呂に関しては少し無頓着なところがありました。
もっとも、戦前、戦時中に幼少期を過ごした母ですから、お風呂事情も今とはずいぶんと違うものだったのでしょう。
とにかく激しく抵抗していた母でしたが、そんな態度には慣れてる介護士さんたちがうまくなだめてくれて無事にお湯につかってくれました。
入ってしまえば、やはり気持ちいいようで本人を含め久しぶりに母のまわりには笑顔があふれていました。
発熱!また入院!
しかし、初めての訪問入浴があったその日の夜、母は突然に高熱を出しました。
そして翌朝になっても熱は下がらず、救急搬送されて再び入院ということになったのです。
診断の結果は肺炎と尿道炎とのことでした。
母の高熱と訪問入浴の因果関係はよく分かりません。。
しかし、何となく母と訪問入浴の相性はあまりよくないようだということは分かりました。
約1か月後に母は退院することになるのですが、入浴に関してはデーサービスを利用することにしたので、訪問入浴はこの時が最初で最後ということになりました。
まとめ
結果的に母にとって訪問入浴はうまくいきませんでした。
しかし、だからといって訪問入浴がダメということではないと思っています。
実際、高齢者を家族だけで入浴させるのは相当に大変なことだと思うし、訪問入浴のおかげで高齢者本人も家族も喜んでいるケースはたくさんあると思います。
ただ、お風呂=訪問入浴しか選択肢がないわけではありません。デーサービスという選択肢もあるのです。
地域によると思いますが、デーサービスであれば幾つかの施設から選ぶことが出来る場合もあると思います。
出来れば、本人の希望を踏まえたうえでケアマネージャーさんとよく相談したうえで最適と思う方法を選ぶのが良いと思います。
また、最適と思って選んだものの、やはり本人と合わない場合もあると思います。
そういう時も別の施設に変えてもらうなどの手があると思うので、あまり深刻にならないほうが良いと思います。
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- 入浴は訪問入浴やデーサービスなどの複数の選択肢がある
- 本人の希望を踏まえてケアマネジャーさんと相談して最適と思われる方法、施設を選ぶ
- 何事にも相性はあるもの。最初にうまくマッチングできなくても深刻に考えない
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最後に訪問入浴に関しての概要はこちらのページも参照してみてください。
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