[st-kaiwa1]このコロナ禍が始まってもう1年以上。一体いつになったら終わるんでしょうね?[/st-kaiwa1]
コロナ禍の終了について、1年以上前の20年5月19日に次のような記事がありました。
「歴史が示唆する新型コロナの意外な「終わり方」過去のパンデミックはどう終息したのか
今回は、この記事をもとに新型コロナがどのように終息するのかを考察してみようと思います。
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- パンデミックの終わり方には2通りある。医学的な終息と社会的な終息
- 人類が根絶に成功した感染症は天然痘だけ
- 過去にパンデミックを起こした病気は今も少ないながら発生してる
- コロナと折り合いをつけながら社会生活を再起動する
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コロナ禍の終わり方には2つある
歴史学者によると、パンデミックの終わり方には2通りあるといいます。
一つは医学的な終息・・・罹患率と死亡率が大きく減少して終わる
もう一つは社会的な終息・・・病気に対する恐怖心が薄れてきて終わる
「『いつ終わるんだろう』と人々が言う場合、それは社会的な終息を指している」と、ジョンズ・ホプキンス大学の医学史学者、ジェレミー・グリーンは言う。
つまり、病気を抑え込むことによって終わりが訪れるのではなく、人々がパニック状態に疲れて、病気とともに生きるようになることによっても、パンデミックは終わるということだ。
いわゆる『終わり』は医学的なデータによって決まるのではなく、社会政治的なプロセスによって決まるのではないかと、多くの人が思っている」。
この記事を書いている21年7月9日現在、海の向こうアメリカでは、医療従事者などエッセンシャルワーカー の方々に対する感謝のパレードが行われ、多くの人がノーマスクで参加してる様子がテレビで報じられていました。
大リーグなどのスポーツイベントもマスクをしてない観客を入れて行われています。
ちなみに・・・調べてみると。。
21年7月7日発表の新規感染者数
アメリカ:22,931人
日本:2,190人
アメリカの人口は日本のおよそ3倍ですから、日本の人口に換算すると約7千人くらいってことでしょうか(計算あってるよね?)
アメリカは日本の3倍くらいの新規感染者がいても、社会を正常化して「病気とともに生きる」ことを選択したってことですよね。(もっとも、ワクチンの接種は日本よりもかなり進んではいますが)
過去のパンデミックはどのように終息したのか?
再び記事の内容から過去のパンデミックがどのように終息したのかを見てみましょう。
●ペスト(黒死病)・・・どのように終息したのかは不透明
ペストがどのようにして終息したのかは明らかではない。寒さのために病気を媒介するノミが死滅したと考える学者もいるが、それでも飛沫感染による感染経路は残るはずだとスノーデンは指摘する。
●天然痘・・・例外的に医学的に終息
医学的に根絶された病気としては、天然痘が挙げられる。だが、天然痘の根絶は、次のような条件が揃った例外的なものだ。まず、天然痘にはワクチンがあり、その効果は一生続く。また、天然痘ウイルスの小痘瘡(しょうとうそう)は動物を宿主としないので、人間のあいだで病気がなくなれば完全に根絶されたことになる。さらには、症状がかなり明確なので、感染したことがわかりやすく、隔離や接触者の追跡がしやすい。
●インフルエンザ(スペイン風邪)・・・弱いインフルエンザに変異
このインフルエンザでは、世界で5000万人から1億人が死亡した。
世界を席巻したあと、このインフルエンザは徐々に消えていき、毎年あらわれるような、弱いインフルエンザに変わっていった。
社会的にも終息した。第1次世界大戦が終わったあと、人々は再出発や新たな時代に意識を向けており、病気や戦争の悪夢を忘れ去ろうとしていた。最近まで、1918年のインフルエンザはほとんど忘れられていた。
人類が根絶に成功したのは「天然痘」だけだというのは割とよく知られた話しですよね。
ところで、その他の感染症はどうだったのか?Google先生に聞いてみました。
●SARS(重症急性呼吸器症候群)
2002年に中国で発生、32の国や地域に拡大して8千人が感染し、774人がお亡くなりになりました。
2003年にWHOが終息宣言。1年程度はいくつかの感染が認められたが、その後は確認されてない
●MARS(中等呼吸器症候群)
2012年9月に中東地域で発生。2566人が感染し、少なくとも881人がお亡くなりになりました。
現在でも中東地域で少数ながら感染が確認されている
●エボラ出血熱
1976年以来、これまでに何度かの流行を繰り返し、現在でも時おり感染が確認されている
どうも「どのようにして」終わったのかがよく分からないのと、SARSはともかく、MERSやエボラ出血熱は少ないながらも現在進行中であることが分かりました。
1年前の予言は半分アタリで半分ハズレ
歴史学者が1つの可能性として挙げるのは、医学的に終息する前に、社会的に終わりを迎えるのではないかということだ。人々がさまざまな制約に嫌気がさし、まだウイルスがくすぶっていても、ワクチンや効果的な治療方法が開発されていなくても、もうパンデミックは終わったと宣言する。
この1年前の歴史学者の予言は半分アタリで半分ハズレですよね(別に揚げ足をとるわけではありませんよ。。念のため)
1年前は「ワクチンや治療薬なんて、そう簡単に出来るものではない」と言われてましたが、幸運にもワクチンが完成して世界各地で接種が進んでます。そういう意味ではハズレ。
しかし、医学的には完全に終息したとはいえないようなアメリカでは社会が再起動を始めてる。そういう意味ではアタリ。
イェール大学の歴史学者、ナオミ・ロジャースは言う。「極度の疲労やフラストレーションといった、社会心理学的な問題があると思う。人々が『いい加減うんざりだ。もう普通の生活に戻っていいはずだ』と言うようになる可能性がある」。
日本と違って強烈なロックダウンを経験してきた人たちが「もう、終わりでいいんじゃね?」って思うのは当然のことですね。
ユルい自粛宣言の日本ですら、みんないい加減、疲れてきてるし、政府の「緊急事態宣言」なんてお構いなしに出歩くようになって人の流れは止められなくなってきてるのは、ご承知の通り。
日本のコロナ禍はいつ終わるのか?
ところで日本のコロナ禍の終息はいつになるんでしょう?
医学的には今年の秋、10月か11月頃にはワクチンが行き渡り感染や重症化もかなり押さえ込まれることが期待できます。
社会的には・・・オリパラ(オリンピック・パラリンピック)が終わり東京都の緊急事態宣言も終わるはずの8月の終盤頃になると、ワイドショーのコロナ煽り報道もそろそろネタが尽きてきて、自然とコロナ禍も下火に向かうのかな?って思います(きっと、その頃には自民党の総裁選や衆院の解散総選挙で政権ディスりをやってる予感が・・・笑)
思うに、社会的な終息の大きな鍵を握ってるのは、マスコミとかワイドショー だと思うんですよね。巧みに印象操作とかで世論を煽りますからね。(おまけに選挙で割と投票に行く高齢者ほどワイドショー のコアな視聴層ですから)
そして、もう一つ。ワクチン が行き渡っても「ゼロコロナ」は有り得ないと思うんですよ。
少ないながらも感染者はこれからも出続ける。。
つまり、今のアメリカがそうであるように、日本もまたコロナと折り合いをつけながら自然と終息の方向に向かっていくのかなと思うのです。
たぶん・・・
その終息過程で、また妙な変異株が見つかって小さいながらもクラスターが発生するかもしれません。
そのとき、テレビでまた不安を煽るようなことが報道がされても多くの人が反応しなくなったら、その時が日本のコロナ禍の終息であるような気がします。
とにかく、1年以上も続いた暗いトンネルの出口はもうそこに見えてきていると思うんですよね。
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あとちょっとです!みんなで頑張って乗り切っていきましょう!
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